焼畑あつみかぶは、山形県鶴岡市温海地域の主に山間部で山の傾斜地等を利用した土壌に、火を入れて畑を作る伝統的な焼畑農法により栽培される赤かぶです。江戸時代から栽培がおこなわれている在来作物で、天明5年(1785)には、従来物として江戸に渡った記録も残っています。温海地域の土壌は火山灰性で、焼畑を行うことで土のミネラル分が増加する作用がありさらに杉林の腐葉土が天然の肥料となっておいしいかぶを作ることができます。
⑴栽培地域は、鶴岡市温海地域内であること。
⑵栽培ほ場は、山林、原野又は原野化した農地であること。
⑶品種は、温海地域在来品種「温海かぶ」であること。
⑷原産地である一霞集落で生産された種子のみを使用すること。
⑸ほ場内に自生している草木を刈り払い、焼畑を行い、耕起作業を行わずそのまま栽培すること。
⑹焼畑ほ場の再利用を行う場合は、適度な腐植の蓄積(概ね4~5年)を待って栽培すること。
焼畑栽培が育てる、無肥料・無農薬!天然ミネラルが豊富な「焼畑あつみかぶ」焼畑によって、土の中の栄養素が溶け出し土がパワーアップします。また、焼畑により植物が必要とする窒素含量が数倍に増加。温海地域の土壌は火山灰性のため、カルシウム・カリウム・ナトリウムが豊富な上に焼畑の効果で、更にミネラルたっぷりの土になります。さらに長年堆積した杉の枝葉が腐葉土となり、上質の土を作ります。これらの自然によるさまざまな力が、天然の肥料となり、雑草が除去され病原菌も焼けてしまうため、「焼畑あつみかぶ」の特徴でもある無農薬栽培が可能なのです。
委員
庄内たがわ農業協同組合温海支所園芸振興部会
一霞温海かぶ生産組合
あつみ旬菜会
㈱クアポリス温海
温海町森林組合
庄内たがわ農業協同組合温海支所営農課
鶴岡市温海庁舎産業建設課
オブザーバー
山形大学農学部
山形県庄内総合支庁産業経済部農業技術普及課
事務局
庄内たがわ農業協同組合温海支所
鶴岡市温海庁舎産業建設課
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